2024年入試問題 傾向分析

令和6年3月5日(火)

令和6年度 入試総評 理科

1. 出題形式・出題数・今年の特徴 など例年と比較して

出題形式:
昨年と同じ形式。
大問5題(4分野の小問集合 生物・化学・物理・地学各1題)
出題数:
完全解答 4 問(昨年より4 問減)
作図問題 5 問(昨年より3 問増)イオンのモデル,台風の進路など
文章記述 9 問(昨年より 1 問減)
計算問題 6 問(昨年より1 問減)思考力が要求される計算問題がある。
今年の特徴:
作図問題が増加している。計算問題で使う数値を考える問題が出題されている。

2. 各問に関するコメント(出題分野・出題形式・新傾向・難易度など)

 小問集合(4分野の基礎問題)〈化学7 点・生物7 点・物理10 点・地学各4 点 計28 点〉
4分野とも基本的な語句を問う問題に加えて計算問題が出題されている。
教科書の太字になっている語句を中心に聞かれる問題が多い。
 生物(細胞分裂)<18点>
ニンニクの芽の成長に関する内容。実験結果から計算する問題もあるが,細胞分裂の観察,無性生殖の特徴など比較的平易な問題も含まれる。
 化学(水溶液と飽和)<18点>
実験内容を読み解いて,計算すべき数値を考えて計算する問題,グラフを使って解く問題が出題されている。「ろうと」の使い方についての問題も出題されている。
 地学(台風の進路と気圧)<18点>
資料から台風の進路を考え作図する問題,台風の定義などが出題された。風向と気圧から観測地点を決め,進路を作図する問題は難しかったと考えられる。
 物理(位置エネルギーと仕事)<18点>
斜面を使った木片の移動距離に関するエネルギーについて,作図や計算の問題が出題された。仮定から新たな実験方法について説明する問題も出題されている。

3. 採点基準(問い合わせの結果判明したもの 等)

正答表通り

4. 総合所見・その他

資料やグラフの数値を使って,式を組み立てる必要がある問題が出題されている。どの数値を使って計算するかが得点の分かれ目になる。
普段から作図や資料問題,計算問題に積極的に取り組んでほしい。

以上