2024年入試問題 傾向分析

令和6年3月5日(火)

令和6年度 入試総評 社会科

1. 出題形式・出題数・今年の特徴 など例年と比較して

出題形式:
大問4題(は3分野の小問集合)
分野間の出題数は3 分野ほぼ同じ(地理33 点 歴史34 点 公民33 点)
出題数:
設問数25 問(昨年より1 問増),小問数33 問
完全解答12 問(昨年より4 問減),漢字指定の語句解答なし(昨年より1 問減)
文章記述9 問(昨年より1 問増,配点計35 点 昨年より7 点増)
今年の特徴:
昨年からの傾向を踏襲し,文章記述が増えた。資料や図が増え,読み取りに時間がかかる問題が増えている。
『よく出題される問題』(北海道に関する問題)では,北方領土の位置関係の問題が出題された。
難易度:
昨年と同様か,やや点数が伸びると考えられる。(昨年は41.0 点)。
文章記述の配点が増え,資料に関する問題が引き続き増加傾向にある。
その他:
道教委の方針通り,今年度も北方領土の問題が出題。
※北方領土からの出題は13 年連続である。

2. 各問に関するコメント(出題分野・出題形式・新傾向・難易度など)

 3分野の小問集合問題 <地理11 点,歴史12 点,公民11 点 計34 点>
  地理:札幌から見た世界の他都市の方角を聞く問題が出題された。
  歴史:自作地と小作地のグラフの読み取りから記述する問題が出題された。
  公民:知識を問う問題でも資料とあわせた出題になっている。
 歴史総合(日本のできごとと世界のできごとの略年表を見て)<22 点>
  問1 縄文時代と弥生時代の違いを北海道の遺跡も使った資料をもとにこたえる問題。
  問5 資料を読みとり,楽市楽座と関係のある資料を探す問題が出題され,資料への理解が求められた。
  問6 太平洋戦争の目的について,語群から語句を選んで記述する形式で出題された。
 地理  <世界地理10 点,日本地理12 点 計22 点>
  世界地理
  問2 地球温暖化をテーマにした出題。
  問3 クロアチアとイギリスという異なる立場に立って,EUの加盟・離脱について答える問題。   日本地理
  問1 資料から都道府県の特徴をとらえ,選ぶ問題が出題された。
  問3 セメント工場に関する資料から得られた情報をもとに記述をする問題。  公民総合(政治と経済)<22 点>
  問3 インフレーション・デフレ―ションへの理解度を問う問題。
  問6 札幌で開催された国際会議をテーマに,提案内容を記述する問題。

3. 採点基準(問い合わせの結果判明したもの 等)

正答表通り。

4. 総合所見・その他

・記述問題で資料を読み取って答える問題が多く出題された。
・普段から資料の意味を理解し,表現できるように学習してほしい。

以上